はじめに
学校に行きたくても行けないお子さんが多くいます。
なぜ?
「原因を見つけてそれを解決したい」
「できることなら我が子には元気にいろいろな人と触れ合って成長していってほしい」
「何かできることはないの?」
このような親の思いとは裏腹に、子どもが学校に行けない原因は分かりにくいのが現状です。親は本人に詳しく理由を聞きたいと思っても聞けません。
子どもの気持ちを思いやり、追い込んでしまうようなことは避けたいという気持ちがあるからです。学校に行かない、行けない原因はいったい何なのでしょうか?
そこには、体の機能の問題やシステム(体の仕組み)による影響が隠れている場合があります。
一般の病院の検査では評価できない、発見できない問題が体の中で起こっていることがあるのです。
体の中の問題の一つは、ホルモンの影響によるものです。ホルモンの影響と言われてもピンと来ないかもしれませんが、朝起きられない・夜眠れないといった生活リズムの乱れや気力の低下、理由のない気分の落ち込みや、不安に「副腎(ふくじん)ホルモン」が関係している場合があるのです。