【前回記事を読む】朝起きられない、夜眠れない、体調が悪い、ストレスに弱い…これらは自分では制御できない!? その原因は〇〇の不足

第一章 副腎疲労とは何か

【ケース② 重度の副腎疲労】
だるさが少しずつ強くなり、お昼まで目が覚めず
ベッドから起き上がれなくなってしまった高校生のB子さん

B子さんは中高一貫校の高校1年生でした。中学ではバトミントン部に所属し、朝練にも頑張って行っていました。それが、中学3年生の頃より疲れやすいという症状が出てきてクラブも続けられなくなったのです。

小児科でいろいろ検査しましたが、特に異常は認められませんでした。次第にだるさが強くなり、週末はお昼過ぎまで寝ているようになりました。

中学3年の冬休みの終わりに、B子さんは高熱を出しました。熱自体は3日で下がったのですが、その後から朝は全く起きられなくなりました。母親が声をかけ強く揺すっても、カーテンを開けて強い光を体に当てても全く起きません。

お昼過ぎになってやっと目が覚め、起き上がろうとするのですが、目の前が真っ暗になる強い立ちくらみが出てしまいます。よろけながら壁を伝い、休み休み歩いてトイレに行くような状態です。

特に起床時に強い頭痛がみられ、胃の痛みも強く、起きてから一食目の食事もなかなか食べられません。

夕方になるとパンや甘いお菓子などが食べられるようになりますが、下痢してしまいます。

内科の検査では特に異常はありませんでした。起立性調節障害(OD)の治療薬を試しましたが効果がなく、ずっとその症状が続くため、私の勤務先の外来診療を受診しました。