B子さんは、A子さんと比べはるかに症状が重く、積極的な治療が必要だと思われました。ほとんど食事を摂ることができず、食べてもすぐに下痢してしまうため、十分な栄養を補給できません。体を動かすためのエネルギーを作る燃料が体内に入っていかない(細胞に届かない)ので事態はかなり深刻です。

当院の検査では副腎疲労の所見でした。ほかに、エネルギーを作る発電システム(ミトコンドリア機能)に異常が見られ、腸内細菌のバランスも乱れていて、多種類の有害化学物質の影響も認められました。

また、A子さんに比べ、体の負担となるストレス要因が多数みられました。

B子さんは、中学生になってから、朝早く家を出て電車で片道1時間以上かけて通学していました。時々朝練もあり、睡眠時間が短くなりがちでした。

また、自室のクローゼットには香り付きの柔軟剤を使用した衣服が多くあり、防虫剤も使っていました。勉強するのも寝るのももちろん自分の部屋なので、滞在時間が長いほど、知らず知らずに有害物質を多く吸っていました。

毎日の通学電車はいつも混んでいて、洗剤や香水、防虫剤、ドライクリーニングに使用された有害化学物質が充満していました。乗車時間も長かったからか、病院の検査では体内から多数の有害物質が検出されました。

また、発症前にはダイエットのため、夜はご飯抜きで糖質カット、おかずもそんなに多く食べていなかったようです。一方で大好きなお菓子は食べ、栄養となる食事を減らして全体のカロリーを減らしていました。

これでは、成長期に必要な栄養素がかなり不足してしまいます。たとえカロリーが足りていても、タンパク質・ビタミン・ミネラル不足になります。