【前回記事を読む】夏休み明けから朝起きれない…。環境の変化によるストレスが原因!? 中学1年生がぶつかってしまう「中1の壁」の対処法とは

第一章 副腎疲労とは何か 

【ケース① 軽度の副腎疲労】
朝だるくて起きられず学校を休みがちになってしまったA子さん

その結果、栄養素の取り込み口とは別に体内への侵入口ができ、「分子量の大きい未消化の食べ物」「菌」「悪玉菌が出した毒素」「食品添加物」などが血管の中に漏れ出してしまい、体の中を巡ってしまいます。この入り込んだ有害物質が体の至るところで炎症を起こすため、体にとってはストレスになってしまうのです。

乳製品に含まれるカゼインという成分も腸漏れ症候群の原因となります。そのため、A子さんにはヨーグルト、チーズ、牛乳の摂取はやめてもらい、牛乳の代わりに豆乳を使ってもらいました。

A子さんのこれまでの食生活を振り返ると、パスタなどの冷凍食品やコンビニのスイーツ、菓子パンが好きで、食べる機会も多かったそうです。

食事も主菜・副菜がついた定食のようなメニューではなく、ワンプレートで済むような糖質メインの食事がほとんどで、タンパク質、ミネラル、ビタミンが不足していました。

これらの栄養素は、血液や皮膚、髪、爪、腸の粘膜など体のあらゆる組織を作る材料になり、また、体の機能を調整するホルモンや酵素、抗体、気持ちのコントロールをする神経伝達物質などの維持に重要です。

ビタミンやミネラルの不足により、体を動かしたり体のさまざまな機能を働かせたりするためのエネルギーも十分作り出せなくなります。栄養不足も副腎疲労を招く一因になるのです。

さらに、添加物や加工食品を口にする機会をできる範囲で少なくすることで、腸の炎症を起こす化学物質や保存料などの摂取が減らせます。

A子さんの場合、お母さんが魚や肉、野菜や豆製品など素材から調理するメニューを多く作ってくれました。その結果、タンパク質・ビタミン・ミネラルも充足され、腸の状態も改善したのだと考えられます。

A子さんは夏休みを利用して、しっかり1ヵ月半、食事のルールを守ってくれました。実はこの食事療法の説明をした時、A子さんはかなり難色を示しました。