しかし、小学生でもこの食事内容を守って頑張って治している子がいることや、ちょうど夏休みのため給食で出るパンや麺を食べずに過ごせ、集中的に食事を変えるチャンスになることを伝えたところ、食事療法を実行してくれました。

ご本人も何とか治して学校に行けるようになりたいという気持ちが強かったようです。大切なのは、1ヵ月から1ヵ月半の間、しっかり食事内容を守ること、そして何より治したいという気持ちを強く持つことだと言えます。

食事療法とともに取り組んでほしいのが、生活環境の改善です。A子さんには見直すべきポイントとして以下を実行してもらいました。

⃝合成洗剤や香り付きの柔軟剤を使用しない

⃝防虫剤・クリーニングに出したままの洋服を収納したクローゼットのある部屋に寝ない

⃝芳香剤、抗菌・消臭スプレーを使用しない

⃝新品のマットや家具は陰干しして、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの揮発性の有害物質を飛ばしてから使う

香り付きの柔軟剤(合成香料、イソシアネート)、防虫剤に含まれる化学物質(ピレスロイド)、ドライクリーニングのブロモプロパンという有機溶剤などは、体の中で炎症を起こします。

これらを使用した衣類や日用品を収納したクローゼットのある部屋に寝ていると、就寝中に有害物質を吸い続けることになります。また、洗剤や柔軟剤が溶け残り、衣服に付着していると、有害物質に一日中接触し続けることになり、余計に炎症を起こしやすくなります。

このように、身の回りの環境によっては知らないうちに有害物質を吸入していたり、皮膚から吸収(衣類・クリーム・スプレーなど)していたりすることがあります。その結果、体内で炎症が起こり、体に大きなストレスを与えるのです。

A子さんの場合は、副腎疲労の軽症例であったと考えられ、体への負担(ストレス)となる要素を減らしていくことで、順調に回復しました。約1ヵ月半後の9月の受診時には、「全く問題なく朝起きられるようになりました」と笑顔でご報告いただきました。学校にも元気に登校できるようになり、お母様もご本人も大変喜んでいました。 

 

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