マルタ国際空港に到着すると多くの旅行関係の業者さんが出迎えてくれた。私が目当ての人はどこかと探すと、無愛想なお年寄りと目が合った。

元気よく挨拶したが面倒くさそうな顔。若い人が溌剌と迎えてくれるのだろうと自分で勝手に決めていただけだ。

こんな場合もあると、めげずに話しかけると、お客さんは私一人だという。ごつい車に乗る前、記念写真を撮って下さいと要求すると何とか撮ってくれた。

日本と同じ車線だけれど皆スピードを出して荒っぽい運転をしている。周りの車の流れを見てもちょっと危ない。国際運転免許証をとり、車での移動もできる準備はしたけれど、十分に慣れてからだと思った。

いよいよEC英語学校の学校寮に到着した。しかし入り口の鍵が開かない。運転手の仕事は学校寮に入る鍵を開ける所までらしい。

運転手はすぐ近くの本部に何かしら相談に行った。そして帰ってきて鍵をセンサーにかざして開ける。

見た感じは、これ大丈夫かなと思えるカード式カギだけれど、使えるようだ。部屋まで誰か案内してくれるかと思ったら、誰も来ない。

しかも部屋の番号もわからない。真っ暗なエントランスで、エレベーターは2階かららしい。重い荷物を一人であげるのか、これは大変な所にきたのかな? 一瞬不安がよぎった。

するとしばらくして、スタッフの若い日本人女性が現れた。「私は柔道部でしたから」と可愛いお顔で力持ち。手伝ってもらい、何とか自分の部屋に入ることができた。

学校寮の個室