最初はSNSのPENPALSコミュニティのオフ会で出会い、そのうちに飲み会の延長で始まったイベント。当時は「好きなバンドの曲を大音量で流しながら、飲めたら最高じゃん」的なノリで始まり、何人かメンバーも入れ替わり、今の6名に落ち着いた。

ファイティーはタマチニスタの出川哲朗のような存在で、ハイライトは昔他のイベントに遊びに行った際にDJがブルーハーツの「終わらない歌」を流した際、狂喜乱舞したファイティーはDJブース前で踊り狂い、勢いあまってコンセントにつまずき音を止めた。終わらない歌を終わらす男である。

ケイゴは、メンバーの中でも一番冷静で頼りになる。彼はデザイナーということもあり、初期からフライヤーイベントロゴを担当していた。確かド●え●んを愛し、の●太を愛している。そして毎週日曜の夜に、自らバリカンで6ミリに揃えるようで、私は彼の坊主姿しか知らない。

タローは彼が大学生の頃、タマチニスタに遊びに来てくれたお客さんだった。多分こんな感じならオレでも出来ると思ったんだろうな「オレにもDJやらせてください」と自ら売り込みに来た。その積極性を見込んでメンバーに加えた最年少であり集客担当。

ヤマちゃんは私の会社の先輩でもあり、DJの先輩でもある大久保さんという方から紹介をしてもらった。沖縄生まれ東村山育ちの陽気な男だ。いつもお酒を浴びるほど飲んでは、終電を乗り過ごす。尿酸値がやたらと高く、いつ痛風が来るかと怯えている。シャイな私達には苦手なマイクと接客担当。

ユウタは私がインディーズレーベルのイベントでDJをしていた時の共演者の彼氏だった。その子と一緒に「タマチニスタ」に遊びに来てメンバーと意気投合した。初回から、ワインをぶちまけたままのTシャツで来場してきたロン毛眼鏡。インパクトが強かった。彼もまたデザイナーで、ケイゴと共にフライヤーデザインを担当してくれる。

そして私と、まぁ個性豊かな6名、一人一人好きな音楽ジャンルも微妙に違い、基本的には、飲み会の延長線であることに変わりなくマイペースで活動をしている。

次回更新は7月14日(月)、20時の予定です。

 

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