【前回の記事を読む】「あなたのような社員がいる会社は信頼できる」27年間務めた会社も残り2週間、恩返しできたかなと感謝と共に新生活へ

第十章 友人のレストラン開店祝いで涼真さんが……

引っ越しも落ち着いて居心地が良い。最高! 仕事も行かないで家にいるのが少し後ろめたい感じだ。主婦業をしっかりやろう!

「今日のお夕飯、何にしようかな」

電話が鳴る。涼真さんだ。

「どうしたの」

「夕方、二人で出かけたいんだけど。大丈夫?」

「ええ、大丈夫だけど」

「ごめん。忘れていたんだけど友人がレストラン開店で招待されているんだ。六時に会社の近くのカフェでね」

「分かった。嬉しいわ。後でね」と切った。

何着て行こうかな。少しおしゃれをして、五時頃家を出た。六時、待ち合わせのカフェに着いた。

コーヒーを注文して本を読み始めた頃、涼真さんが迎えに来た。

「美樹、僕の妻は綺麗だな。さぁ、行こうか」

手を繋いで、友人の新開店レストランに着いた。凄く素敵。ワクワクだ。

「雄二、おめでとう! 綺麗だな。夢かなったな」

「涼真、ありがとう。隣の素敵な方は?」

「そうだろう。恋女房の美樹」

まぁ、恥ずかしい昭和感の紹介の仕方。

「ゆっくりしていけよ」

器も凝っていて、お料理も目で楽しめて美しいコース料理だ。お肉が柔らかい!

デザートがチョコレートケーキ。とっても濃厚で美味しい。凄い、アイスクリームもついている。最高に満足。これは、これは、何度も来たいレストランだ。