学生:先生のおっしゃることはわかりますが、当事者としては、仕事を休むことはなかなかできないのではないですか?
津村:はい。その通りです、なので、もしあの世がないとしたらから始まるトレーニングをすることは、人々がそれぞれの奇跡の命(意識)のほうが絶対的に大事ということを自然に感じられ理解できることが重要になります。
学生:結局は考え方なのですね。私たちは本能の副作用などで苦しめられていますが、その本能の副作用を発動させる源を価値なしであると考えられれば、その副作用も緩和されるのですね。
津村:その通りです。でもお察しの通り、その源は自分たちで制御できない本能や社会的本能と絡まりあっていますので、そんなに簡単な話ではないのですが、もしあの世はないとしたらから考えて、無価値な世の中でその源に価値がない〝無〟とすることで、ストレスなどからのうつ病になることを少しでも避けられるのではないかと思います。
学生:ただ、奇跡の命のために仕事を休むべきか、それとも生活やスキルアップのために仕事を継続すべきかどうかはわからないですよね。
津村:自身で、自分の状態を客観的に見て正確に判断することはできません。ただ、例えば疲労などを定量的に計測する技術が主に生体計測の分野(参考図書2)から発展しつつありますので、私はこの分野の発展に大変期待しています。
当然、この計測結果により仕事を休みなさいと言われても、なかなか休めないものですが、前述のトレーニングをした人は奇跡の命のために休むことができると私は思います。奇跡の命のために休むスキルを身に付けるような教育がますます重要になってきます。
学生:私も期待しています。