【前回の記事を読む】「勉強ができる」それだけでは医者になれない。医学部受験で試される、医者に必要な素質とは―。

医学部入試システム編

PART 4 総合型入試(旧AO入試)

2 東邦大学の総合型入試の場合

東邦大学の総合型入試

この2次試験の面接では、実はクループ討論とMMI式の面接が別々に行われます。グループ討論は馴染みがあると思いますが、 MMIというシステムは聞き慣れない言葉だと思いますので説明します。

コラム MMIとは

MMI(Multiple Mini Interview)とは医学部の2 次試験で導入される面接の方式です。具体的には、MMI(Multiple MiniInterview)という名前の通り、「短い面接を複数回実施する」ものです。

従来の面接では一つの場所で複数の面接官と対面式で一人の受験生が面接を受けますが、MMI ではその面接が複数の場所で毎回異なる面接官で複数回行われます。

面接時間も従来の面接ではほぼ10分などと決まっていますが人によってばらつきがあります。これに対して、MMI では複数の場所で同時に行われるので終了の合図のベルが鳴り一斉に移動するという具合に時間管理が徹底されます。

面接の内容も従来の面接では志望理由などを問われることが多いのですが、MMIでは葛藤を引き起こすようなテーマや、医療の倫理上の論点に基づくものについて課題が与えられ、受験生はそれに対してどのように考え、行動するかを発表していきます。

そのあとで質問が繰り返されることもあるようです。試験官は受験生の知識だけでなく、判断力、問題解決能力、コミュニケーション能力、チームワークやリーダーシップの特性といった医療現場での即戦力に通じる特性を見ていると思います。

その評価はおそらく各面接ごとになされます。それが合わせられて最終的な総合評価になるようです。東邦大学では総合型入試だけでなく、一般入試でも2次試験でこの方式を取り入れています。

では当校から東邦大学医学部総合型入試(2次はMMI)に合格した生徒の実例(ドキュメント)を見てみましょう。