【前回の記事を読む】「金の心配はするな」とは、今思えばそれが一番の神からの大きなヒントだったと分かりますが…

1 どうして私なのですか?

神が私へ「多くの者たちへ神の存在を伝えよ」と言われた後で、「何? 何をするの?」と質問した時に、相談役の女性は、「神を信じている人なんて普通はいないから」と、笑いながら軽く言うのです! 信じないのが普通と。

神! 神! 神!と心酔し、神様神様と狂ったようにすがり付いて言ってる人の方が、おかしな変人なんだから。世の中ってそういうものだよ、と言います。

「だからどうするの? 私に何をやれと?」と聞いてみたら、うーんと頭を傾げて間を置き、「いい? あのね、何かが起こるから、待つだけよ。神は何かを必ず起こすだろうから、待つしかない。必ず何かが起こるから。由実さんは勘が良いから分かるはず。アナタなら必ず分かる」と言ったのです。

神様は必ず何らかの方法で知らせてくれるから、と。

説教役女性はケラケラと笑い、「あの神が、あれほどの神が此処へ呼び出した人は、此処へ来る人の中で2人だけ! 主の神からやるべき事を告げられたのは、神が言葉を告げたのはたったの2人よ! 由実さん! アナタ凄いわー。もう1人は10億借金しててもケロってしてるあの、あのオヤジさんよ! オッカシー」と言います。

笑いが止まらぬ様子です。私も「おかしいよー」と、笑いが止まらぬ理由がよーく分かります。神様とは、人間界では陽の目を浴びぬ凡人に興味を持ち、見ているのかもしれません。

10億の借金しているオヤジさんに、神様は何を言ったの、何を神様から言われたのと聞きたかったのですが、その前にお母さんに「神様から話があるなんて言われて、何だろうと思って期待して来たらこんなことなんだねー」と言うと、神様に慣れているお母さんは、「うん、そんなもんだよー」と、慣れた口調で軽くうなずきました。

でも、神様の存在を伝えることは、実は凄いことなのか? 何をやり、何を伝えるかが分からなかったその頃は、何も推し量りようもなく、半端な気持ちを消化しきれない妙な気分になり、神様がオヤジさんに何を指示したのかを聞き忘れたままになりました。

それから、何を伝えるかが分からぬために悩み、それを待つ時間は10年どころではありませんでした。あっという間に20年近い時が流れたでしょうか。その間に、神様の言っていた言葉を思い出す、大きな出来事が起きたのです。