写真を拡大 図18 具体的なDCCデコーダの配線組込み例

図18は、通常のパワーパック(アナログ電源)走行する電動車に取り付ける際の説明書にある実態配線図です。(1)はDigitrax製、(2)はESU社製のデコーダの配線組込みの配線図です。これに音声を追加できるサウンドデコーダもあります。

約20×30mm程度の回路基板に線路より受けた交流信号をデジタル処理回路が設けられ、入出力ピン又は色分けされたリード線が汎用では8本、多い処理回路では21本の接続線が設けられている信号変換ユニットが“デコーダ”と呼ばれています。

国内製の非DCC車輛への組み込みは図18のように、通常のDC電源車は両レールから車輪を介して印加電圧をモーター両極に取り込みますが、デコーダではこの2本の線をモーターから切り離し、デコーダの黒および赤色のリード線に接続してレールからPCM交流信号を得ます。

そしてモーターへはオレンジ、グレー色のリード線でモーターに接続し直流信号入力を得ます。これが一番大事なポイントです。

いずれの場合もしっかりと、添付されている説明書を十分読み込んでから取り組んでください。

これには保護回路が設けられていますが、不用意に電源を入れたり、素手で静電気が加わったりすると不具合を起こしやすいです。また、デリケートで高価ですので、ハンダ付けの際の過熱などで破壊しないように取り扱いには十分注意が必要です。