【前回の記事を読む】変えることのできない"年の差"。それでも離れたくない! 手を強く握りしめ、壊れそうなくらい愛し合った。しかし美樹は…
第三章 不安と親友の存在
月曜日夕方、美樹に電話するが出ない。
「そうだよな! こんなに愛しているのに。諦めたら終わりだな。よーし、頑張るぞ。美樹を僕の物にするぞう」
「そうだ! 負けるな!」と、乾杯した。それから、記憶が無い……朝八時頃、目が覚めた。頭が痛い……飲みすぎた。
「おはよう。よく寝ていたな」
「ああ~、睡眠不足で爆睡だ。飲みすぎた。頭が痛い」
「あれだけ飲めば、二日酔いだよ。アハハハハ」と、圭司は笑っている。
何だか、スッキリしている自分がいる。
「涼真、フッと君の気持ちを、歌詞にしてみた。
僕の愛に背を向ける君。
追いかけても 振り向いてくれない
捕まえても 手をほどいてしまう 優しく愛したいのに 目を逸らす
苦しいよ 悲しいよ 君が欲しい
どうしたら 分かってくれる
どうしたら 信じてくれる
理由は分かっている 僕が年下だから
理由は分かっている 君は勇気がないから
いっぱい愛したいのに 心を払う
苦しいよ 悲しいよ 君が欲しい
どうしたら 僕を見てくれる
どうしたら 愛を受け入れる」
僕は、読んで泣いた。声を出して泣いた。圭司は、僕を分かってくれている。ありがとう。素直に感謝した。もう少し、頑張ろう。
こんなに苦しいんだ。愛しているのに逃げる。ああ、会いたい! 抱きしめたい! 辛い。ただ待つのは嫌だ。運命の人だ。必ず、どこかで会うだろう。
偶然じゃない! 必然的に会うはずだ。神様、どうか僕にください。愛する人美樹を。心が、手が、体が、美樹を求める。