よく言われるのは「薬を飲んでいるのになんで寝るんだ」「薬を飲んでいるのに配慮が必要なのか」といった言葉です。

診断がついている方の多くは、投薬でコントロールをしている場合がほとんどかと思いますが、投薬によって決して眠らなくなるわけではありません。

もちろん投薬だけで眠らなくなる方もいますが、突発的な睡眠発作が抑えられるという解釈の方が正しいかもしれません。

多くの方は病気をコントロールするための生活の工夫は必須とも言えるでしょう。そのため企業側にも、コントロールするための協力をお願いする必要が出てきます。

もう一つの問題は、障害者手帳を取得できないということにあります。

企業には障害者雇用の枠がありますが、ナルコレプシーだけでは障害者手帳を取得することができないため、障害者雇用という選択肢が選べません。

後ほどお話しする転職の際、私も似たような経験をしました。最終面接を終え、採用の報告をいただきましたが、障害者手帳の発行が困難だと分かった途端、採用は取り消しとなりました。おそらく、企業側は障害者雇用を前提に考えていたのでしょう。

これらのことから、企業側の配慮・協力が足りたいために、十分なパフォーマンスを発揮できる人は多くいるにもかかわらず、就職活動で苦労するという話はよく耳にします。

また、就職活動の際、病気を伝えるか伝えないかという問題は、当事者の方からも多く寄せられます。

ここからは少し私の意見をお話しさせていただきます。これからの話の大前提として、病気を伝えなければいけないという法律の決まりは無いそうです。その上で、伝えるか伝えないかの判断基準を以下のように考えます。