人間とはどのような生き物か。

人間とは、どのような生き物としてこの地上に生命を受け、どのような生き物として進化し、どのような生き物であるべく運命付けられたのか。

言い換えるなら、人間という生き物は、本来いかに生きるべき生き物として形作られ、なにを幸福とする生き物として遺伝付けられてきたのか。

虫でも魚でも鳥でも獣でもない、この人間という、大宇宙のささやかな一員として生を受けて、こうした問いを、ほんの一瞬でも心の内に去来させなかった大人は、恐らく居ないと思われる。

人間存在の根源をこのように問い続けようとするとき、その仕事は、歴史学の最も重要な責務に重なるはずと思われる。

 

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