〇アレス神殿の跡
アレス神殿は前5世紀にアッティカ地方(古代アテネの領域)の未確定の場所に建てられましたが、ローマ時代初期に分解され、ここアゴラに再建されました。神殿のデザイン、サイズはヘファイストス神殿に類似しています。今はその跡が残るのみです。

○ゼウスのストア(ゼウスの列柱廊)
「ストア・バシレイオス」のすぐ南側に、前5世紀の20年代(ペロポネソス戦争初期)に建設された「ゼウスのストア」の遺構の基礎部が残っています。
このストアは、左右両端に張り出し翼部をもつという斬新なスタイルで、ゼウス・エレウテリオス(自由のゼウス)に捧げられたもので、へファイストス神殿と同様、ペンテリコン山の大理石で作られています。
ストア・ポイキレと同じく、アテネの栄光にまつわる絵画やアテネの戦士の盾などが飾られていました。このストアは、市民たちが自由に行き来する社交場としての性格が強く、ソクラテスもここで好んで哲学論を交わしたと伝えられています。


〇アポロン・パトロオス神殿と神像
ゼウスのストアの南側に、前4世紀後半に、小さなアポロン・パトロオス(父祖神アポロン)神殿が建立されました。この神殿に安置された大理石のアポロン・パトロオス像(2.5m)が神殿跡の南側で発見され、現在はアゴラ考古学博物館(1階柱廊の南端)に展示されています。


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