プロローグ
時々考えることだが私たちの世代は随分変化の激しい時代を生きてきたと思う。
1945年やっと物心のついた小学校二年生の夏に敗戦となった。今から思えばその時全てゼロに近い所から人生は始まった。中学校は仮設に近く高校は木造でボロボロだった。高校の時に東海道線が全線電化された。
大学は木の床で下駄をはいて走るなと注意された。
敗戦から16年たった1961年に大学を卒業し就職した。まだコンピューターは無く手回し式の機械式計算機を使っていた。
車はほとんど走っていなかった。車が普及しだしたのは戦後25年がたった1970年代からのことだ。
戦後78年後の2023年車は溢れ、その後発明されたパソコンや携帯は子供から大人まで使わない人はいない。
そして私も85歳になった。