〈件名〉不倫による愛人の心得

夜分に失礼します。もし、私たちが俗に言う不倫関係になっても私はあまり罪の意識を感じません。何故って、あまりにあなたと私が同じ想いを抱いていて「あなたは私」「私はあなた」、一心同体以上に自分自身過ぎるから、自分に不倫ってあり得ないでしょ。

自分自身を愛していて、自分自身とHするのは、一人Hみたいなものでしょ。だから、罪ではないのです。何か変な理論かな。

でも、あなたには迷惑はかけないから私の愛人としての心得をお約束します。

・家族、仕事のことは聞かない

・自分の身分はわきまえる

・いつでもあなたを受け入れる

・いつまでも待っていられる

・見返りは求めない

・愛されるより愛する喜び

・最後はご家族の元へ帰す

あなたを大切にしたいと思っています。最後まであなたの気持ちを尊重します。私は今回あなたとお逢いできただけで、喜びでいっぱいです。


   

東野と知り合う7~8年前、私は妻子ある男性と付き合っていたことがある。7歳年上の優しい人だった。身体の相性も良かったが、私が婦人科の病気になると、SEXが出来なくなった。手術後、自然と別れてしまった。所詮、身体が目的の付き合いだったのだろう。

その時の不倫の愛人の辛さは嫌というほど分かっていたつもりだった。私は愛人体質なのか、結婚願望はあったものの2度も失敗している結果からそうなのかもしれない。

本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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