これはなかなかなじむのに時間が必要というか、なじめない人が多く、恐怖に感じる人がほとんどです。しかし、隔離室に入る時は精神的にかなり不安定な状態の時だけです。
その時には、食べること、寝ること、薬を飲むことしか考えずあとは眠っていたり、ぼーっとしていることによって、患者さんは次第に精神的に安定してきます。
そして本来の自分を取り戻していくのです。そう考えれば、隔離室も必要な場所であると私は思います。
第二章 人はなぜ、なかなか元気になれないの?
元気になれない人の中には、自分は誰にも必要とされていない、自分は何をやってもうまくいかないと感じている人も多いと思います。
しかし本当にそうでしょうか。それらに対処法はないのでしょうか。また、最近世の中では、いろいろな問題が起こっています。それらに不安を感じている人も多いと思います。
しかしその不安から元気をなくす必要はあるのでしょうか。問題があるのなら解決していけばよいのです。
この章では、人がなかなか元気になれない原因について考えていきたいと思います。原因を正しく理解すれば、それだけで安心感や対処法が見つかるかもしれません。
なぜ愛情は生まれるのだろうか
元気になれない理由の一つとして、愛情の問題が考えられます。周りの人と、うまくコミュニケーションが取れなかったり、身近な人から愛されていないと感じると、人はなかなか元気になれません。
人間はその名の通り、人と人との間で生きる生物です。人が何人かいれば、「愛」というものが生まれます。
それは友情だったり異性への愛だったりさまざまです。また人は人間だけではなく、他の動物や植物、または物に対しても愛情を注ぐ生物です。