私が隣の席の子に質問するたびに、その子の集中を削いでしまっているのだから、そう言われても仕方がないと感じていて“ちゃんと先生の話を聞こう!”と心で誓っていても、どうしても授業に集中することが困難でした。

また、持ち物をしまった場所をすぐに忘れてしまう上に探すことが極端に苦手でした。後で“こんな所にあったのか!”と気付くことが多くありました。

6年生の家庭科の授業でエプロンの手縫いの課題が出された時も、私は時間内に課題をクリアすることができず、作品の展示の時は私のエプロンだけ中途半端な物でした。

授業中に友達が次々とエプロンを完成させていくのが羨ましい反面“そんな雑な縫い目のエプロンを作るのは嫌だ”と強く感じていました。他のクラスメイトとは全く違う次元での出来栄えに強いこだわりをもっていました。

一方で、母は他の子が全員時間内にエプロンを完成できているのに私だけが完成させられないことが心配になり、担任の先生に相談したことがあったそうです。

担任の先生は「妙ちゃんは確かに手遅い所があるけれど、作品を作る時に誰よりも丁寧な仕事をしています。何も心配することはないと思います」と言われたそうです。担任の先生の言葉で母は安心したと話します。

私は“丁寧な仕事しか許せない”タイプで、それは大人になってからも変わりません。“ギフティド”や“2E”の知識を持ってからは、もしかしたら私はそれに該当するのではないかという思いが強くなりました。

 

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