《友達》
そんな私にも、1年生の時に近所に住む金濱聖子(かなはませいこ)という友達ができました。聖子の家には着せ替え人形と人形の衣装も沢山あり、一緒に遊んでいました。私の家にはないビデオデッキもあり、映画も見せてもらい私の世界は広がりました。私は聖子には乱暴はしませんでした。
《勉強》
算数の簡単な足し算、引き算で皆より時間がかかっていましたが、それについて担任の先生が私の両親に何かを報告したことはありませんでした。
それでは、高学年での様子に入ります。
《特徴・性格》
不注意
私はよく学校へ忘れ物をする子でした。クラスの皆からは「忘れ物の女王」と呼ばれていました。
クラスでハンカチとポケットティッシュの持ち物チェックをする期間があった時は特に嫌な思いをしました。何故なら私は毎日のようにその2点を持っていくことができず、ボードには私の欄だけ×の印が並んでいたからです。
皆の前ではヘラヘラと笑っていましたが、本当は忘れ物をする自分が大嫌いでした。けれども次の日になるとまたその2点を忘れて学校へ登校していました。
また、私は授業中にしばしばボーッとしてしまい、気が付けば皆は問題集を解いていたり、次の作業に移っていました。ろう人形のように時が止まった状態になる場合がしばしばあり、聖子はそれが面白くケラケラと笑い、その笑い声で私はハッとして皆といる現実に戻るようなことも多々ありました。
先生がクラス全体に向かって指示することに気が付かないことが多く、隣の席の子に「今、何をやっているの?」と逐一(ちくいち)聞かなければいけませんでした。ある時は「もう、おまえに教えたくないんだけど」と言われることもありました。