今は見事に新橋梁が完成し、かつ日本海を展望できるデッキが設けられています。とても工夫されています。その遠望はまさに「海と空の駅」です。空想が広がります。

城崎には何度か来ています。しかしスポット的にしか覚えがありません。公衆浴場を回る外湯が有名です。今回は4カ所まで回ってお終いにしました。流石前日までの疲れもあってか温泉通の私も今回これで満悦。宿はこれまた素泊まりです。

居酒屋はまだ開いてなく、駅前近くの魚料理店で夕食。「一杯戴くついでに食す」といった方が正解か。結局料金的には普通に2食付きの旅館を予約した方が安くつく計算ですが、いつもそう思いながらもつい外食。吉田類の「居酒屋放浪記」ではありませんが、その土地の居酒屋などの味わいが楽しみなのです。

旅館で食した後、外で一杯という食べ方はすでに卒業。最初から外の店に入り歳に合わせてゆったりのテンポなのです。

ある禅寺の山門に「町中 みんなが『竹やりで米国をやっつけるのだ』と一生懸命訓練している。その中で『竹やりではB29を落とせない』ということができるであろうか?」と素朴な字で書いてあるのが目に留まりました。

どうやら今回の旅の第一の糧はこの言葉にあるようです。さすが禅寺です。うまいたとえではないでしょうか。

みんなと和するとも、しかし和して同ぜず、和して自己を偽らず、その時にはすでに遅しとならぬよう……ことばに謝謝。

記忘庵日誌 2015・11・8

 

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