浜坂・余部ローカル線の旅

知人の経営する津山の大型施設が50周年を迎えました。その記念式典に参加しました。当日津山で1泊したあと翌朝すぐに因美(いんび)線に飛び乗りました。鳥取で山陰線に乗り換え、浜坂で途中下車して1泊、あくる日は城崎で宿。

山陰のローカルな旅気分を満喫しました。のんびり鉄道旅。山陰線の各駅停車の列車も因美線に負けず今も鄙びたものです。

因美線は「過疎」を絵に描いたようなもの。鉄路の利用者は通学か病院通いのお年よりしかいません。

私の乗った列車は多少の混雑はあるが、時間帯によってはその車列では一人であることも多かったです。心細さと、何かしら銀河鉄道の世界のウキウキ感。

JR 山陰線鉄路の傍に設けられた空の駅鉄橋の高さは41.5m

山陰線で浜坂に夕方近くに到着しました。今晩の宿を決めねばなりません。

早速聞き込みをしたところ、どうやら温泉付きの安らぎ宿は浜坂にはないそう。湯村温泉まで行かねばならないかと思っていたら、そのとき一人の近所の方が素泊まりで良ければと紹介してくれたのが「松の湯」という素泊まり温泉でした。

ここは夏場は海水浴客の利用が多い公共施設になります。料金は2700円。大広間の雑魚寝。しかしこの季節利用者は少なく、20畳もある大広間を独占。隣の小部屋は2~3人の学生風の客が居るようです。丁度お湯が沸いていて温泉に浸る。管理人が親切。夕食は近くの漁師料理店を紹介してくれました。何と飛び切り新鮮な刺身定食に満悦。鮮度が違います。もう一度行きたい。

早朝に宿を立って途中余部(あまるべ)駅で下車しました。この鉄橋での突風で列車が谷に転落した事故がありましたが、当時の関係者を知るものとしていつも気になっていました。