俳句・短歌 短歌 自由律 2020.08.22 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第4回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 母の特技客あしらいのそつのなさ 母と娘の頼り頼られ生きている 母親に足りないものは甘味料
評論 『自然災害と大移住――前代未聞の防災プラン[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 児井 正臣 壊滅的な被害が予想される東京直下型地震。関東大震災以降100年近く、都内では震度6弱以上の地震は発生していないが... 【前回の記事を読む】無理に人が住んでしまった?100万都市を形成するための地形的条件を満たしていない広島。洪水はある程度予想ができるので事前避難などを行うことによって少しでも被害を少なくすることはできるが、地震は突然やって来る。またその被害も、建物や設備の崩壊だけでなく、津波や火災など広範に及び、さらに電気・ガス・通信・交通機関などのインフラが長期に使えず、復旧にかなりの日時を要することが予想さ…
小説 『同じ名前の鳥が鳴く[人気連載ピックアップ]』 【新連載】 なつきめい 私は先ほど生まれた感情を恋心と呼ぶことにした――田所と名乗る大学院生は声が小さく、猫背で、頼りなく。しかしその唇にだけは… 交際相手の有無を聞く際に、「恋人」という単語を用いる人には好感が持てる。そう言っていたのは去年の春まで付き合っていた人だった。二歳年上のその人は大学の同級生だったが二年生のときに学校を中退し、それ以降は職を転々としていた。彼女は異常とも言えるほどの甘党で、この話をしていたときもガムシロップが三個も入ったアイスカフェオレを飲んでいた。全国チェーンのコーヒーショップの喫煙席で、私は注文したブレンドコ…