② 妙子の幼少期
DCDの特徴を持っているのかは診断されていませんが、よく階段を降りてくる時に足を踏み外して階段をお尻で“ダンダン!!”と大きな音を鳴らして下まで落ちてくることが多々ありました。
毎回すごく痛い思いをしていたので記憶に残っています。現在でも階段の上り下りの時は、気を抜くと落ちそうになってしまいます。
また、同じ動作を繰り返す習慣もありました。居間や仏間でも右膝を軸にしてスピードをつけてグルグルと回るという同じ動作をよく続けていました。
また、血液が極端に苦手ですり傷や切り傷ができて血が1滴でも出ると大重病人になったかのように精神的なショックを受けてしまいます。
絆創膏(ばんそうこう)の上から包帯などをしてもらい、とにかく血が見えないようにしていました。大人になっても、ほんの少しの傷でも血が出るとショックを受けるのは変わりません。
採血や注射、点滴も苦手で看護師さんに「大丈夫ですか?」と言われる時はやせ我慢をして「大丈夫です」と答えます。
また、見たこともないオバケが怖く、大人になってもそれは変わりません。夕方になり薄暗くなるとすぐに電気をつけます。
押し入れの引き戸が少しでも開いているとオバケがこちらを見ているように感じますし、お風呂場で髪の毛を洗っている時や、寝る時に電気を消す時などは恐怖を感じてしまいます。
《遊び》
私は、一人遊びが好きでした。紙や折り紙、色鉛筆にハサミ、のりやテープ等があれば、“物作り”に没頭していました。
立体的なものでは貯金箱を作ったり、封筒も手作りしたりしていました。文字が書けた姉がいたことが影響していたのか、就学前にはひらがなを書けていたのでいとこに手紙を出したりしていました。
大人になった今でも、物作りは大好きでのめり込むタイプです。