しかしな、子どもを産むことと育てていくことでは、基本的に次元が違うことなんだよ。何せ、今やろうとしている目的は、あくまでも子どもの人数を増やすことにあると思うんだよ。
W そうだよねー。そこが大きな問題になっているわけなんだと思えるわよ。
M じゃ!! 子どもを増やすには、どうあるべきなんだ。それには、男女ともに結婚することへの強い思いを持つことであって、全ては結婚から始まるんだよ。ただ、時には浮気のような人間としての道理を踏み外す場合もあるかもしれないが、結婚なしには子どもを増やす正当な方法もなしだよ。
W そうよ!! なるほどね。今は男女ともに結婚する人が少ないから、子どもが増えないのも当然というわけだよね。
M いや、世間では結婚する人が少ないとはハッキリ言わなくて、男女ともに晩婚化になった、と一口で表現しているが、果たしてそうとばかりを言っておられる場合では全くないと思われるが、そちらはどう考えるかねー。
何せ、結婚しないことや晩婚化につながる理由というか、原因については誰一人ふれようとしていないもんなー。育てていくことだけに注目を集め、出産のための大前提となる結婚に対しては、あまり話題にしようともしない現象は、正に本末転倒と言わざるを得ない状況だよ。
W 確かに、その通りだわね。こちらも少し勘違いしていたかもしれんわー。要は、単に育てるための経済的理由だけではないということであって、結婚しなければ全ては始まらないし、子どもだって増えることはないもんねー。
M そうなんだよ。あんたもそう思うだろうが、じゃどうして近頃の男も女も結婚をしたがらないし、子どもを産もうともしなくなったのかについて、真剣に考えたことがあったかね。
W いいえだね。正直言ってそんなことを真面目に考えもしないし、頭にも全くなかったわー。せいぜい、世間様で言われていることを真に受ける程度で、育てるうえでの経済的理由からとだけ思っていたわよ。
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