第一章「人生100年時代」の 到来
(3)「読書が苦手な人」「老後に不安を感じている人」集まれ!
~「ワクワクリベンジ読書宣言!」~
少し話は逸れるが、ここではタイトルに「リベンジ」を入れた、私の思いから書き進めたい。
会社を退職された方。
一抹の寂しさを感じておられないだろうか。特に長らく管理職や経営者として活躍し引退されたばかりの方。以前のように声をかけたらすぐに動いてくれる人もおらず、家庭では奥さまがきちんと返事もしてくれない。当然、お取引先の方は見向きもしてくれなくなる。
部下だった人も、退職後しばらくは気を使ってくれても、だんだんと疎遠になる。こちらから呼びかけても、いろいろと都合をつけて結局は断られる。
「名刺と職位の力」をまざまざと見せつけられる。
それが現実というもの。私もそうだった。
それでも、現役時代から自分の趣味を持って活動されたり、同じ趣味仲間と交流している方はいい。
私の場合はそもそも無趣味。仕事しか脳がない(仕事ができたかどうかは別問題)。地域活動もほとんどしてこなかった。そんな自分が「いまさら何か趣味を持とうと思っても……」「とりあえず読書? 興味ない。面倒くさい」などと退職直後はやや悲観的に考えていた。
同類項の方もおられないだろうか。
そんな方々へ。
「読書を通じてのリベンジ(リベンジ読書)」をお勧めしたいのだ!
「リベンジ」とは「仕返しをすること。復讐。雪辱」(松村明編『大辞林 第四版』P2876 三省堂 2019年)という意味であり、転じて「やり遂げられなかったことや失敗したことに再挑戦すること」と考える。
では、ここで言う「リベンジ読書」とはどういうことか。