小説 詩 恋愛 2024.12.16 詩集『ホロス』より三篇「ぽつりと光に投げ込まれたのです…家から締め出された不良少女のように」 ホロス 【第9回】 rim. 何かひとつでも、あなたの心を軽くするヒントがきっとある――。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 季節のゆるやかな移行とともに、誰しもが経験する様々な感情をのびのびと描いた詩集。※本記事は、rim.氏の書籍『ホロス』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 全身に目 私たちは死ぬために生きている 死に向かって生きている それぞれが見ている世界が やがては一つの大きな世界に
小説 『差出人は知れず』 【第8回】 黒瀬 裕貴 免許返納を拒んだ老人がブレーキを踏み間違え、車は妻に突っ込んでいった…事故後、夫は「加害者家族を妻と同じ目に遭わせたい」 【前回記事を読む】「母さん。死んじゃ駄目だ。俺、まだなんにも親孝行出来てないんだよ。」中学生の男の子は嗚咽しながらも話しかけることをやめない「俺たちが何をしたっていうんだろうな」亡霊のように佇む東は両の拳を強く握る。爪が皮膚を食い破り、血が滴るのではないかと思うほど強く。「こんな……こんな目に遭わなければならないことを涼子がしたっていうのか。生きていれば無意識に人を傷つけることだってあるだろう。…
小説 『ながれ星 冬星』 【第7回】 石田 義一郎 「先月も額を割られた不審な仏が2人も出た。」…誰がやったかわからない、不審な変死体が発見され… 【前回の記事を読む】店のご厚意で二階で酒を飲ましてもらった。火鉢で暖を取りながら、襖をちょっと開けて覗くと…大広間には総勢四十人ほどが集まってきていた。重苦しい雰囲気を破ったのは沖見町の若衆・伊勢吉(いせきち)だった。「絶対に権藤のやつらを廻船の仲間に入れるのは反対だ! どうせ冥加金(みようがきん)だって払う気はねえんだぜ」浜の若衆は気が荒い。腹にものを持ってはいないが、気性が強く言葉が強いため…