小説 詩 恋愛 2023.11.24 詩集「ホロス」より三篇 ホロス 【第1回】 rim. 何かひとつでも、あなたの心を軽くするヒントがきっとある――。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 季節のゆるやかな移行とともに、誰しもが経験する様々な感情をのびのびと描いた詩集。※本記事は、rim.氏の書籍『ホロス』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 はじまり 桜が舞った 風が吹いた 花びらが流れた 川に落っこちた 石が動いた 子供が飛んだ 芝生が凹んだ 老婆が座った 女が寝転んだ 春がやってきた
エッセイ 『あのころの世界』 【第3回】 えんどう としこ すぐに駆け寄ったが、間に合わなかった…後頭部から出血。病院では髪を剃った跡もないのに、医師は「縫合した」と言う。よく見ると…… 【前回の記事を読む】「止める間もなかった」…預けていた5歳の長男がテーブルに足をかけた瞬間、鋼鉄製の台座が倒れ、後頭部を直撃し……私は彼が足をテーブルにかける瞬間を目にして駆け寄ったが間に合わなかった。息を切らして彼を追いかけ、追いついたスタッフは青ざめてブルブル手が震えていた。声も出なかった。私は震えているスタッフに、「どうして部屋から出したの!!」と怒鳴ったが、返事など聞いていられなかった。…
小説 『息子にAIを彼女として紹介されたらどうしよ』 【第5回】 マッキー南雲 妻を亡くした父が、息子のいない間に“AI彼女”を起動。プロフィールにあったのは「否定的な言葉は抑制される」の一文で…… 【前回の記事を読む】「人、じゃなくて?」息子の問いに答えられなかった父。フレームを外すと、そこに“彼女”はいなかった仕事から帰ってきて、上着を椅子にかけるたびに、その存在が視界の端にひっかかる。電気を消す前、ふとリビングを振り返る。暗くなりかけた部屋の真ん中に、黒い線がひとつ、取り残されている。それを手に取る勇気が出るまでに、二週間かかった。*きっかけは、ほんの些細なことだった。土曜の午後、洗濯…