コラム

4科目より3科目や2科目の方が入りやすい?

受験生の中には、4科目は手が回らないという人も多いと思います。このままでは2月の入試に間に合わないということです。

特に現役生にとっては英語と数学で手いっぱいで、「理科2科目」は高いハードルかもしれません。そこで「じゃあ3科目受験にしよう」と決めて、1科目を切り捨てて勉強をする人もいるでしょう。

しかし、これは危険です。私は無条件には賛成しません。まず、一般に合格ラインの受験生は4科目ともできます。そのなかで特に3科目は「絶対的」にできます。勉強してギリギリ3科目を間に合わせた受験生とは学力が圧倒的に違うのです。

その結果、かなりの高得点勝負になります。2科目入試の場合はもっと熾烈です。2022年度の金沢医科大学後期の入試結果を見ましょう。募集10名に対し志願者が1,326人です。この時点で倍率が132.6倍です。

実際には受験者が1,180名で総合格者が15名でした。これでも78.6倍です。高得点の勝負になり、しかも志願者増となれば、「合格しやすい」と安易に考えない方が賢明です。

また、受験科目を絞って勉強してしまう(1科目捨てる)と受験できる大学の数も減ってしまいます。しっかりと4科目を勉強していた方が合格の可能性が高くなります。

例えば、東海大学は入試当日に問題を見て理科を選択できます。つまり得点の取れそうなものを選択すればいいのです。

数学の範囲がⅡBまでのケースも同様です。志願者がその分増えるので合格がしやすくなるということはありません。

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