また、基本の4科目の筆記試験に加えて「基礎学力試験」が追加で課される大学(東邦大学)や適性検査のある大学(東京女子医科大学)もあります。また東京女子医科大学のように小論文を1次試験で実施する大学もあります。
試験の範囲も数学においては統一しているわけではなく、「ⅠA ⅡBまでのものとする」(帝京大学、東海大学、近畿大学、金沢医科大学・後期日程)があります。つまり数Ⅲが出題範囲外ということです。
数学なしで受験することが可能な大学もあります。昭和大学、帝京大学などです。帝京大学は英語が必須で残りの2科目を化学、生物、物理、国語、数学(数Ⅲなし)の5科目の中から自分で選択できます。
昭和大学は英語と理科2科目は必須ですが、残り科目を国語か数学(数Ⅲまで)から選択できます。
この筆記試験の合計点もしくは偏差値合計値により順位づけがなされます。試験に合格するには各科目とも「だいだい7割」と言われています。
ただし、各科目ごとに基準点を設けていて、科目でもそれを下回ると総合点が合格最低点を超えていても不合格になる大学(聖マリアンナ医科大学)もあります。
1次試験を2日間連続して設定している大学は、東海大学、金沢医科大学、獨協医科大学です。3日間連続で設定している大学は帝京大学です。2日間や3日間がセットになっているわけではなく各日ごとに独立した試験になります。
それぞれ受けた日の中から一番良かった日の成績で合否が決まります。つまり複数回のチャンスがあるということになります。得点は偏差値換算される大学と偏差値換算されずに素点の合計点で決まる大学があります。
東海大学、金沢医科大学、獨協医科大学は偏差値換算で、帝京大学は素点のようです。なぜ、偏差値換算するのかは、科目間や受験日間の有利不利をなくすことだということです。
つまり物理と生物の平均点が大きく違う場合に生じる差をなくそうということと、第1日目と第2日目のテストの難易度の差をなくそうということです。こうして集められた総合数値のうち、高い人から1次試験合格者が決められます。