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友情の芽生え

お母さんが、おやつを食べてから行けといったので、だいちゃんにうちにあがってもらったら、だいちゃんがそのとき、ないてしまったのです。だいちゃんがどうしてないたのか、ぼくはわからなくて、びっくりしました。

ずっとないていて、どうしたらいいのかこまりましたが、お母さんが、りんにするようによしよしとしてあげたら、やっとだいちゃんはなきやみました。

お母さんがいなくなってから、だいちゃんはきっと、ずぅっとさびしかったんだよって、お母さんは言っていました。ぼくのお母さんを見て、思い出したのかもしれないと、ぼくは思いました。だいちゃんの心の中にも、ぼくの知らない「もやもや」があったのです。

その日から何日かごに、だいちゃんとキャッチボールをしました。今日もいっしょにしました。だいちゃんのなげるボールは、すごくはやいです。今、いいたまをなげるコツをおしえてもらっています。

だいちゃんはすごく明るくなりました。体育のじゅ業は、いつもきょうそうになります。この前のドッジボール大会は、三組がゆうしょうしました。だいちゃんのなげるボールは、学年で一ばんつよいです。ぼくははやく走るのがとくいなので、二人が組むと、さいきょうだと言われます。みはる先生は、ぼくたちのことを、「でこぼこコンビ」とよびます。

今三組は、三学期にすることになった「人形げき」のきゃく本をよむれん習をはじめました。きゃく本は、ぜんぶみはる先生が作ってくれたものです。気もちをこめて大きな声でセリフを言うのは、だいじなことで、国語の勉強にもかんけいがあるのだそうです。