【前回の記事を読む】理不尽な教師のいじめに苦しむ友――我慢できなくなった僕はほかの教師に相談するが…「あいつは野球が下手だから」今日こそは一緒に帰ろうと野球部の部室のまわりをうろうろしていた僕の耳に、滝沢の女みたいな声が聞こえた。織田先輩の目にも余ったのか、どうやら織田先輩が今日の練習のさせ方を滝沢に抗議してくれているようだった。そうだ、だいちゃんには織田先輩という強い味方がいた。世の中、捨てた…
[連載]ぼくらの風船
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小説『ぼくらの風船』【最終回】美山 よしの
友情と尊敬と、ほんの少しの寂しさ──成長を続ける親友と、変わらない僕の間に広がる心の距離
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小説『ぼくらの風船』【第11回】美山 よしの
理不尽な教師のいじめに苦しむ友――我慢できなくなった僕はほかの教師に相談するが…
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小説『ぼくらの風船』【第10回】美山 よしの
これでもか、これでもかと辛い現実は牙を剝いてかかってきて――心を揺さぶられ荒れる姿は痛々しくて悲しい…
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小説『ぼくらの風船』【第9回】美山 よしの
何だろう…「あっ」そこには、くしゃくしゃになった封筒があった。もうずいぶん前に届いていたお父さんからの手紙だった。
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小説『ぼくらの風船』【第8回】美山 よしの
小学生二人のぎこちない仲直り。仲直りをした後、放課後に二人でおやつを食べていると、突然涙を流して...
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小説『ぼくらの風船』【第7回】美山 よしの
お父さんは、手紙を通してたくさんのことを教えてくれた... ぼくをいじめるだいちゃんの昼休み
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小説『ぼくらの風船』【第6回】美山 よしの
自分のことを「チビ」と言われても我慢していた。でも、妹のことを「バカ」と言われたのには我慢できず…
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小説『ぼくらの風船』【第5回】美山 よしの
僕が何か大きな壁を乗り越えたような達成感を感じていた矢先、あの事件は起こった
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小説『ぼくらの風船』【第4回】美山 よしの
「これは、弱虫の手紙だ」お父さんへの手紙。格好悪いところは見せたくない
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小説『ぼくらの風船』【第3回】美山 よしの
小学六年生の時、お母さんが再婚。叫んで暴れるだいちゃんを…
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小説『ぼくらの風船』【第2回】美山 よしの
四月生まれのだいちゃんと早生まれの僕。二人で食べた真冬のアイスは最高!
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小説『ぼくらの風船』【新連載】美山 よしの
中学にあがってから、親友との距離が離れていくような気がした…。