どんだけ青天の霹靂やねん
2018年9月18日火曜日
この日、僕は一旦、[嫌疑不十分により釈放]された。収監の時に預けた持ち物を返却され、一つ一つ確認のサインをし、勾留中に差し入れられた本や衣類なども全てまとめて荷造りをし、貸し出されたカートに積み、刑務官に付き添われて、ゲートに向かった。
サインをする過程で、少しずつ「解放される」「これで家に帰れる」という思いが、じんわりと心の底から温かく湧き上がってきた。
「外には、オカンが迎えに来てくれてるんやろなぁ、今日はウィークデーやし、オヤジは無理やろしなぁ」
そんなことを考えながら、親切にしてもらった刑務官に、丁寧にお礼を告げて、ゲートの外に出た。
すると、そこには、オカンでもオヤジでもなく、[アノ]メンバーが待っていた。
迷彩服が、明るく笑いながら言った。
「残念だったね~、出られると思った?」
そして、逮捕状を見せられ、再び手錠に腰縄をかけられ、黒のワンボックスカーに乗せられた。
このような演出が必要なのだろうか?
1人の人間の人生が、潰されてしまうかもしれないという状況で、さらにその心情を弄ぶかのような、こうした演出は、必要なのだろうか!