どんだけ青天の霹靂やねん

2018年9月15日土曜日

朝食後、「今日から3日間は土日祝日やし、オカンも来んし、多分取り調べもないし、またずっと本読んで過ごすか」と、鬱で落ち込んだ気分を何とか立て直そうとしていると、刑務官が、

「加瀬弁護士から接見依頼です」と伝えに来た。驚いたが、もう前日の轍は踏まない。

「選任弁護士は他にいるので、お断りください」と伝えた。

それにしても、土曜日は、家族も一般も、面会はできないのだから、またもや、刑務官に対して[選任予定の弁護士]と虚偽を名乗ったとしか考えられない。前日に篠田検事に見破られたのに懲りていないのだと、むしろ呆れた。

その上、お断りしても、[退職届]だけは、差し入れされた。差し入れもできないルールのはずだが、刑務官にどう言い繕ったのかはわからないままである。

2018年9月16日日曜日

日曜日の朝だというのに、速達書留郵便が届いた。

白地にグリーンで[上杉病院グループ北山病院]と印刷された、見慣れた封筒だ。

開けてみると[懲戒解雇通知]だった。

「えー! 何でやねん! 昨日、加瀬弁護士が、退職届差し入れてきたばっかしやん。それを提出したら懲戒解雇はせんて言うたはずやし、まだこっちの返答もしてないのに、早過ぎるやろ」

もっとも、退職届を提出するつもりはなかったが、しかし早過ぎる。そもそも最初から、手筈通りだったということだ。金井医師の時も、この手を使ったのだろうか。

それにしても、僕の逮捕は、一切公表されてはいなかったし、この時点では、家族と弁護士、捜査関係者以外は、誰も知らないはずだった。

何故、加瀬弁護士は、やって来たのか。