じいじになった私

メダカの水槽楽団

このタイトルにしたことで、久しぶりに聴いてみたいと思い、おそらく六十年以上も前になると思うが、小学一年生の時に習った『めだかの学校』をパソコン画面で、ソ~ッと覗いて聴いてみることにした。

そして、その歌を口遊んでみたが、三番の歌詞が「♪水にながれてつーいつい ♪」となっていた。そうだったのかと聴くまで、そのような歌詞であったとの記憶は、抜け落ちていて「すーいすい」ではなかったのか? と。

しかし懐かしかった。

メダカといえば、田舎育ちの身となれば、幼少期の遊び場の田圃で、よく見かけていてまさに歌の通りであったのだが、それを掬って持ち帰り家で飼うことは殆どなかった。群れているメダカたちが、ピチピチ元気に泳ぎ回るのを見るだけであった。

さて、我が家のメダカたちだが、ベランダの水槽にやってきたのは一昨年の夏である。

このメダカは甥っ子からもらったもので、20匹くらいは、いたかもしれない。常々飼ってみたいと思っていて、いわば強制連行で移住を余儀なくされたチョッと可哀そうなメダカたちである。

そのメダカたちの楽団員を紹介すると、テレビで人気メダカとして見たものであったが昔の田圃メダカと違って色が豊富で、銀色やシラスのような白色なもの、朱色のヒメダカそして真っ黒なものなど。とにかく色が豊富で身綺麗なメダカたちであった。

これは魅了されて当たり前と納得感タップリに飼い始めたダーレが生徒か先生かのメダカたち。

そのメダカたちも最初は水槽の一ケースだけであったが、もらってきた年から卵を産み始め今では四槽になっている。

子供を増やしていくことも楽しいし、癒しの対象としては、余魚をもって代えがたし、といえるほどに小さくてもその存在価値の高さは、飼いネコの比ではない。しかもあまり手が掛からないところも大きい。