第三章 隣る人
どんぐり 愛と平和の縄文時代
私も一児の母親です。育児休暇を終えてすぐに仕事に復帰しましたので、家族、親戚、友だち、近所の人や社会資源からたくさん協力してもらって子育てをしてきました。
高校時代からの親友に授業参観に行ってもらったり、ファミリーサポートセンターに送迎をお願いしたり……。
アフリカに「子ども一人育つには村の人みんな必要」ということわざがありますが、まさにそのとおりで、子どもはみんなで育てればいいのだと思っています。
また、私は息子を「私のことをよくわかってくれているお互いに助け合える同居人」と見ているので、母親としてはまあ適当、完璧からはほど遠い(笑)。
逆に息子が助けてくれることが多いですし、母親としての経験をさせてくれてありがとうと思っています。自分が完璧でないから感謝できるのであれば、完璧でないことは美しいのかも(自己弁護?)と感じる今日この頃です。
子どもは親の所有物ではないし、人格を持つ別々の人間です。それぞれの人生を心地よく過ごせるようにみなさんも肩の力を抜いて、ほどほどの子育てを楽しみましょう。
一箇半箇 分け合える喜び
世の中には友だちは多いほうがいいという風潮が溢れています。アイドルのグループは大人数で構成されていることが多く、それを良しとするイメージがこどもたちにすり込まれている傾向も見られます。
また、小学校に入学する時も一〇〇人の友だちができるといいな〜なんて歌うこともあり、たくさん友だちがいることが理想とされている怖さを、大人たちがどれほど認識しているのか心配になるほどです。