長い間待ち望んだ時が来たのだから、もちろん前者の気持ちの方が大きいです。「人生100年時代」といわれても、自分に残された時間は限りがあります。人生後半の「下り坂」の途中まで来て、老いが加速していくなか、これからの一日一日が大切な時間です。これまでのように、強制的に与えられ、期限を区切って実行しなければならない縛りはないですが、全ては自分が決めたことをやり遂げていくことが主な生きがいとなります。
「人生の黄金期」を最大に楽しむための条件は、①健康、②お金、そして③孤独に生きること、これが三大要件です。幸いな事に、私はこれまで大きな病気や怪我をしたことがありません。病院への入院も一度も経験がなく、手術もしたことがありません。ここまで健康でいられたことに、両親に深い感謝しかありません。
後半生の人生を健康に過ごすために、第一に心掛けることは「規則正しい生活」です。周りの人に世話にならず、自分が楽しいことをしていくためには、「健康」が第一です。人間の体内は「サーカディアンリズム」という一日25時間周期の「体内時計」が動いて体調をコントロールしています。
朝になると目が覚め、朝日を浴びて昼間は活動し、夜になると眠気を感じ、寝ている間に昼間に起きたことを脳の中で整理して、次の朝を迎えるという、一連のリズムを正しく繰り返すことが健康の秘訣です。
そのためには規則正しい生活習慣を実行しなければなりません。70代になると、体力も見た目も「個人差」が大きくなりますので、自分の身体に合わせて「健康」を慎重に管理することが必要と思います。そのためには、第1にウオーキングなどの適度な運動で足腰を鍛えること。次に、1日7時間の睡眠をとること。そして、食事は腹八分目とする。「健康」が維持できなければ、「黄金期」の時を満喫することはできません。