PART 1 私立大学の一般入試
1 1次試験から合格をもらうまでの流れ
筆記の受験科目は基本的に4科目(英語、数学、理科2科目)です。これが1次試験です。これに合格した受験生が、基本的に小論文と面接試験を課す2次試験を受験することになります。
シミュレーションをします。
例えばA大学医学部の入試を取り上げます。A大学から一般入試で60名を募集することが発表されました。A大学を受験するBさんはA大学にオンラインで受験の登録をします。
そして、高校の調査書や願書などの必要書類や受験料の支払票などを送付して受験資格を得ます。
Bさんをはじめ、その受験資格を持った生徒2,400名が2月2日に1次試験である筆記のテストを受けます。2月9日に1次試験の合否が出ます。ここで300名が合格をもらいます。
そのうち250名が2月11日に小論文と面接の2次試験を受けます。そして2月19日に2次試験の合格発表があります。
80名が正規合格で残りの人はこの時点でA大学への入学資格はありません。しかしこの時点で補欠合格者(150名)という発表があります。
この補欠合格者は正規合格者から入学辞退者が出た場合、追加で合格になる候補者ということです。この形での合格は補欠合格とか繰り上げ合格と呼ばれます。受験生にとって正規合格になれなくても、補欠合格に入れば、「合格の順番待ち」という状況になります。
大学からいつ、どのくらいの人に「繰り上がりました。合格です」という連絡が来るかは大学次第です。もちろん正規合格者の入学手続きの状態が大きく関わってきます。
正規合格者のほとんどが入学手続きを済ませてしまえば、繰り上げ合格者は少なくなります。時期も割と早めに決まってしまいます。しかし、入学手続きが進まなければ、大学にとっての入学者の充当期間が長くなりますので、その時期も長引きます。
4月になれば入学式がありますので、どんなに長くても3月中には連絡が回るのが一般的です。3月中にその連絡がなければ補欠合格も不合格という意味しか持ちません。
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