絵本・漫画 子ども 絵本 2024.10.19 夏、じぶんより大きな餌をはこぶ一匹のアリ。アリはどんなことをおもっているのだろうか...? アリとかげろう 【第2回】 日比 優彦 | ポンヌフ 関 一人ひとり、それぞれの運命と幸せがある この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 夏の間もせっせと冬支度をするアリ。たった一日だけの夏を精一杯生きるかげろう。全く違う生き方の虫たちが出会い、私たちに伝える”本当に大切なこと”とは――。※本記事は、日比優彦氏、ポンヌフ関氏の書籍『アリとかげろう』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 第二章
小説 『泥の中で咲け[文庫改訂版]』 【第7回】 松谷 美善 母さんが死んで、一人で生きていかなければならなくなった。高校中退後、月6万円での生活。お墓も作れず母さんの骨と一緒に暮らした 一日中、使いっぱしりをして、クタクタになって部屋にたどり着き、買ってあった少しの菓子を貪り食うのもそこそこに、重たい泥のようになって、布団代わりの寝袋に潜り込む。小さい頃から運動習慣のなかった俺には毎日が、筋肉痛が出るほどキツかった。毎朝、四時に目覚ましをかけて、まだ眠くてフラフラしながら起きる。風呂のついている部屋は、最初からはもらえない。申し訳程度についた小さなキッチンの流し台で、頭を洗って…
小説 『沈下橋』 【第4回】 金原 信彦 「引き止めてはくれないんだね……」気づかないふりをしてきた自分の想いに、哲也が気づいた夜 【前回記事を読む】「変人と天才は紙一重だな」――自分は天才じゃないから、風体なんか気にしてる暇はない。そう思って仕事に没頭してきたのに…裕子から相談を持ちかけられたその日、二人はともに関わっているプロジェクトの研究発表会の終了後、会場となったホテルの最上階にあるラウンジで待ち合わせた。アルコールがあまり強くない裕子は、カクテル半分ほどで頬を染めながら、現在の職場の陰湿な人間関係にも辟易としている…