日本でも幼稚園によっては論語を素読させているところがあるとTVで見たことがあります。しかしこれは孫に祖父が漢字の素読をしているのです。日本の農家で孫に漢字の素読をさせているところは見たことがありません。いやもしかして、戦前は孫にこのように素読させていたところがあったのかもしれません。

その孫は十数年経った後ソウルの高名な大学に入学したと聞いています。韓国ではこんなに田舎の農家であっても教育が大切だと考え、祖父が熱心に素読をさせているのには感心しました。

そういえば我が家も日本ではゼロからの出発でしたが、極貧の中お金を稼ぎ子供達に大学教育をさせていたのは、やはり韓国の教育熱心な文化が流れていたのかもしれません。

長男は国立大学、三男は仕事をしながら二部の大学の化学科を卒業、四男は五十七歳で他界しましたが国立大学を卒業、五男は仕事をしながら二部の大学英文科を卒業、私は看護短大卒と、子供五人に大学教育を受けさせた両親に感謝です。

経済的に余裕があるわけではありませんでしたが、子供の教育を真剣に考えていたのでしょう。私は父の実家に来てそのルーツが理解できた感じがします。

一家の長は、その一家の哲学の基礎を持っているのが大切だと学びました。

私は母と父の実家へ行くことができて本当によかったです。

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