「私は破産する必要はないわ。与信評価も完璧だし。残りの家を売り払って、私を支持してくれる97名の証人をレノの裁判所に連れて行って、公聴会であの不正事件を主張するわ。科学が正しいことを証明し、これらの患者全体に対しなされた犯罪行為を証明するわ」と私は言った。

私の弁護士、デニス・ジョーンズは頑固だった。「もしあなたがそんなことをすれば、どうなるか教えてあげよう。レノの裁判所の階段を上がろうとすると、直ちに地区の検察に逮捕され、彼らはあなたに対して新しい証拠を入手したと言うんだ」

「そんなバカな」と私は言った。「新しい証拠なんかあるわけがない」

デニスは私に近づき冷たく言い放った。「最初から証拠なんかなかっただろう?」

それを聞いた途端、涙が溢れてしまった。この事件で私が泣いたのはこれが最初で最後だった。私が初めて拘置所に入れられたことで、夫はショックで死にそうになったことを知っている。今度は死んでしまうだろう。

私は破産手続を行った。このことで夫の命を救ったと思っている。これは戦略的な負けだった。こんなことはしたくなかった。でも時には戦争に勝つために、戦闘に負ける必要があることもある。

私は闘い続けている。

私はFBIのエージェントに何時間もかけて科学の学界の腐敗を告発した。具体的にはネバダ大学レノ校、NIH(アメリカ国立衛生研究所)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、FDA(アメリカ食品医薬品局)それに科学アカデミーのリーダーたちに関してである。