チェロを始める
中学生になった一九六〇年、伯父(母の兄)が頭脳流出でアメリカに移住し、そのときにチェロを置いていきました。
伯父のチェロの演奏は、正直言ってうまいとはいえなかったのですが、何となく肉声に近いチェロの音色が気に入ったし、ヴァイオリンと違って構え方が自然だったこともあり、私もチェロを弾き始めました。
高校生になると音大の先生にチェロを習いましたが、その演奏法が私に合わなくて一年でやめました。高校では音楽部に入り、そこでは合唱だけでなく合奏もやっていたので、チェロを弾いて楽しんでいました。
小さい頃から数学が好きだったこともあり、大学は東京理科大学に入学して管弦楽団に入部しました。チェロがうまくなりたい一心で講義にはあまり出ず、ひたすら部室で練習していました。そのため、苦手な語学は単位を落としていました。
先生との出会い
先輩に指導してもらおうと思って入部した管弦楽団でしたが、私より下手でそれも叶いませんでした。しかし、ある日高円寺の我が家の二階で何とチェロの音がしたのです。