①店主は外国語大学を卒業したと言っていただけあって、外国人のお客さんと聞いたことのない言葉で話をしていた、②チキンボールを注文するとじゃんけんをしてくれ、勝ったらチキンボールを1つおまけしてくれた、③砂肝(この近辺では砂ずり)の塩を注文して七味をいっぱいかけて欲しいとオーダーすると、焼いている最中の串を七味の入った袋に突っ込んで、七味だらけの焼き鳥を出してくれた、④思ったことを書いていいノートがあって私もそのノートに書き込んだ思い出がある、などです。
それから何年経ってからのことでしょうか。その移動販売の店が、駅前に店を構えたのです。母から「焼き鳥のEちゃん、テレビに出てたよ」と聞いて初めてそのことを知ったのです。まだこのお店には行けていません。早いうちに行って、見ておきたい場所のひとつです。
また、駅近くには、当時は比較的大きかったスーパーマーケットが2つあり、一方のスーパーの前で演歌歌手が歌っていたり、炭酸飲料の試飲会があったり、私たちが楽しめるイベントがけっこうありました。
ちょうど、プロ野球スナックがはやりだした頃だったので、カード目当てにスナックを買い、スーパー前にスナックを捨てるというようなことも起こり、新聞ネタにもなりました。私はカードにさして興味がなかったので、カードだけを目的としていた友達からスナックをもらいその恩恵を大きく受けたのでした。
それから、地域柄というべきでしょうか、何人かの芸人さん方が近隣に住んでおり、駅前スーパーでも見かけました。人気漫才師さんの奥さんがスーパー入り口で手ごろな値段で売っているアンパンを絶賛して購入している姿も記憶の中に鮮明に焼き付いています。
この駅は、日本で初めて自動改札機が導入されたとも聞いています。
この学校では、4年から6年までを過ごしました。卒業式で、在校生と卒業生がそれぞれ作った歌の掛け合いを行いました。「わたしたち 多くの思い出心に残し卒業よ 楽しかったこと、うれしかったこと 古小の思い出はいつまでも心のなかに~」と歌ったときの体育館内の雰囲気と光景は忘れていません。そしてそのメロディーは、今も心のなかに鮮明に生きています。
【前回の記事を読む】「ハチのムサシは死んだのさ」 この歌を聞くと今も転校初日の光景が鮮やかに蘇ってくる