やすおか家のアレ・コレ
●渓太(けいた):この本の主人公で、落書きの書き手。36 年に一度の五黄の寅年生まれ。スポーツはどんな種目でも、見るのも自分でやるのも大好き。ただし、水泳は骨太のためか沈みやすく少々苦手だが、氷もアイスも水遊びも大・大好き。絵とおしばいに時折素質がきらめく。おっちょこちょいだが、感性が豊か。身体頑健で大きなケガや入院経験なし。
●弟(りき):兄・渓太より1 年8 か月年下、学年は年子で辰年の魚座うまれ。算数・理科が得意でお兄ちゃんに理詰めでキレよく迫る。運動神経も兄に劣らず、カラテ・スキーのほかに小学4 年から野球に取り組む。大食漢だが、時々高熱ほかで入院する。
●父:本州生まれ、富良野の産業に関わる企業に勤める月給取り。研究開発、指導から営業まで何でも。趣味は山登り、絵ほか自然とのたわむれ。宴会で騒ぐことが好きだが、少々、酒に乱れることがたまたまキズ。トイレ日記の主な書き手。
●母:道産子、渓太が1 歳2 か月の時(産休明け)、相談なくあっさりと職場を退職し、専業主婦に。趣味は洋裁とコーラス、得意はオヤジギャグと人の名前と顔を覚えること。苦手は運動と家事、運転。父とは年の差婚で、網にひっかけた。トイレ日記の従なる書き手で、トラブルメーカーだが、日記に色を添える。
●棲家:渓太が生まれる直前に竣工。建築会社が民宿等営業用に予定していた土地を、〝ここ以外は、いや”と、無理にお願いして建てていただいた。スキー場前の民宿・ホテル通りから少しはなれるが、自宅からスキー場リフト乗り場まで歩きで5 分、帰りはスキーで裏の森を経由して玄関前まで1 分。かぎ型の居間は16 畳のがらんどうで、野球など子どもの遊び場。部屋からは雄大な十勝岳連峰が遠望でき、知人は休憩所として使う、無料開放。
●となりの森:トトロはいないと思われるが、冬のキタキツネは精悍で美しい。冬眠しないエゾリスは逞しくかわいらしい。時折、キツツキ(クマゲラ又はアカゲラ?)がドラミング音を響かせ、テラスの丸太に穴をあける。カッコウは夏まで、朝のさわやかを運んでくる。群落のエゾエンゴサクの桃青の花の二杯酢は春のクセになる。少ないカンゾウやオオアマドコロはさびしげだが、森は生き物を抱え込んで、二十四節気ごとに姿を変えながら生きている。森の中の子どもも、しっかり生きている。
*注意:北海道他ではキツネや犬はかわいいばかりでなく、エキノコックス(寄生虫)を体内に持っている場合がある。人から人へ感染はしないが、その糞(虫卵)に触れた手、沢や川の水、山菜などナマで口にすることで感染し内臓を害する恐れがあるのでくれぐれもご注意を。