第2章 経営と補助金の関係

慎重さと即断即決の両立

法外な値段を提案する企業

そして厄介なことに、そういう人たちは往々にして、良い人に見える方が多いです。

肩書きがすごかったり、人脈が豊富だったり、気さくだったりと、一見信頼できる人のように思わせるんですね。

以前、補助金を申請したいという経営者から問い合わせがありました。

その方はLINEを使った集客をしたいらしく、LINE公式の構築費用を補助金で賄いたいというお話でした。

では実際にいくら費用がかかるのか聞いたところ、なんと80万円もするとのことでした。

もちろん、相当な手間がかかる細やかな公式アカウントをつくる場合はそれだけの金額がかかるかもしれませんが、通常はありえません。

幸い私自身も似たような公式アカウント構築を依頼したことがあったので、その方にお話を聞いたところ、相場は17万円と言っていました。

つまり5倍近くも高額な請求をされていたことになります。相談に来た経営者は、私と補助金の相談をしたことで事なきを得ましたが、このような例は絶えません。ぜひ、相見積を取って、適切な価格を把握する癖をつけましょう。

もっと言うと、信頼できる仲間を作って、判断に迷ったときに相談できる環境を整えましょう。

もう一つ、例を挙げましょう。これは私の実体験です。

金額がわかりづらいサービスの中にコンサルティングというものがあります。

コンサルティングとは、経営者の悩みを聞き取り、悩みを解決するための方法をアドバイスする仕事です。