④「習い事」はやめ時を決めてスタートする
子供の無限の可能性を引き出したい。親にとってはとても自然な思いです。その際、悩ましいのが習い事。お金と労力がかかるだけに、夫婦喧嘩の火種にもなりやすいテーマです。
理由は、正解がないから。結局、我が子にどんな経験やスキルを身につけるのが良いか、誰も分かりません。だからこそ、子供が習い事に対してやる気がなくなっている時が、親力が試されるのではないでしょうか。
ここを乗り切るために、2つのポイントを押さえて習い事をスタートしましょう。
①習い事の最低限の目的を明確にする
②習い事のやめ時を夫婦間、子供間で決めておく
①習い事の最低限の目的を明確にする
何のためにこの習い事をするのか? この習い事で、最低限、手に入れたいものは何なのか?を夫婦で確認しておくことが大切です。例えば子供がサッカーをしたいと言っている。体力作り、仲間作り、楽しくやりたい。それとも、より高いレベルを目指していくのか。これによりチーム選びが大きく変わってきます。
②習い事のやめ時を夫婦間、子供間で決めておくもう一つ大事なのが、やめ時を決めておくことです。ここは多くのケースで盲点になっているのではないでしょうか。
そもそも習い事は、未来永劫続くものではありません。基本、期間限定ですので、卒業の時が訪れます。更に、習い事への子供の意欲には波があります。自分が子供の頃の習い事で、やる気がなくなったことはありませんか。
子供が習い事で意欲が低下することに対して、親としては心の準備をしておきたいです。正解はありませんので、どんな時に辞めるか、夫婦間で話し合っておきましょう。
ベストセラーになった『GRIT』(アンジェラ・ダックワース著、ダイヤモンド社 2016)によると、学校の課外活動を最低2年以上続けた人と、そうでない人の、その後の年収を比較したデータでは、2年以上課外活動をした人の方が「やり抜く力」が高く、年収が高いと言う結果でした。
この書籍によると、課外活動の継続期間は最低2年を推奨しています。しかし2年が難しい場合は、区切りの良い(学年、支払済み月謝の期間)ところが習い事のやめ時としています。
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