第3章 パパの心と行動をプラスにする33のプチ工夫
子供との関わり方の構成
コミュニケーション
①褒める、叱るの前に大切なこと。「承認」しよう
子育ては、親が子供を承認しているかどうかで決まると言っても過言ではないくらい、親にとって重要な行動です。
②「結果」「行動」「存在」の3つの承認を使い分ける
"承認"とは事実を事実として認めることと、お伝えしました。では、具体的にどのように日常のコミュニケーションに活用していけばいいのでしょうか。
承認については、いくつかの分類がありますが、ここでは3つの分類で説明します。
3つの承認
①結果承認:結果に対して認める (例)「かけっこで一位取ったね」
②行動承認:人の行動を認める (例)「運動会の練習、頑張っていたね」
③存在承認:あるもの、存在を認める (例)「生まれてくれてありがとう」
①と②は結果や行動に対して認めることですが、
③は存在自体を認めています。恐らく行動や結果の承認は、何となく出来ているのではないでしょうか。
「かけっこ1位だったね! 凄いね。一生懸命練習していたしね」
①の結果承認は、褒めることと合わせて、自然に出てくることが多いと思います。また②の行動承認も、努力、行動、プロセスに対しての承認ですので、こちらも意識するしないにかかわらず、言葉として出てくると思います。
しかし、この中で最も大切なのは③の存在承認です。パパママが子供の存在承認をすることで、子供自身が生きて良いという自己受容感が育まれます。この存在承認は、表面では見えにくいので、ちょっとだけ意識的に使うと良いでしょう。
でも、難しいことはありません。存在承認は日常で良く使われていますので、「あっ、これね」という感覚になると思います。
存在承認の例
・あいさつ:おはよう。こんにちは
・名前を呼ぶ:〇〇さん
・誕生を祝う:お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。
ちなみに我が家のお祝いのルールは、承認の種類と連動して次のように使い分けています。結果承認と存在承認はケーキを準備し家族で承認します。英検2級合格祝い、お誕生日会などです。これで、達成感と自己受容感を満たしていきます。
行動承認は、日常のあらゆるシーンでタイムリーにフィードバックします。日常のコミュニケーションを改めて整理し、承認を意識的に使い分けてみてはいかがでしょうか。