1月14日(金)
授業中、とてもいやな思いをします。私がいくらまじめに聞いてもみんなは平気で、反抗的なのです。わざとおしゃべりをして先生の気を引こうとしている人もいます。本当にどういうつもりなのか……。
今日は古賀さんが家に帰る日です。とてもうれしそう。親もとをはなれるって淋しいことですものね。授業中は、玉野さんまでが、敵意に満ちた目で私をにらみます。いつもはそんなにおそろしくない人なのに、身ぶるいがでるほどです。
体育の時間なんかバスケットでゲームがありました。私が出たのは前半だけで、ボールを取ると敵がすぐに取りかえして味方に渡さなければなりません。日頃の不満を体育の時間にぶっつけたかのように、私がボールを取ると、すさまじいいきおいで、バカにでもしたように鷲にさらわれたようにボールを取られてしまいました。
私はしらけきってしまい、その瞬間、おもしろくなくなっていました。
意地の悪いきたならしい目をして私をさげすむように見るのには私も耐えかねます。
でも、結局は私が負けたのですから仕方がありません。やっぱり私にはあまりにむずかしい問題なのでしょうか? 私が他人を人をいくら愛して、愛徳行為を行なっても人々は何にも感じないで、ますますもって私のことをきらうばかりなのです。
だからその行ないがとてもすばらしかったにしても、すぐに後の憎み、軽べつ、無視、これらによってうち消されてしまって、私の場合マイナスになるばかりなのです。私は考えます。悩みます。
だって何の徳も私にのこらないんですから。
1月15日(土)
今日は成人の日で学校はおやすみ。朝9時に一度起きて、又寝て、11時ごろ起きました。そしてTVの番組表を見るとずらりと私の見たい番組があります。
「白い道」というイタリア映画は、エスカレーテという17才の女の子が主役で、親はなく、お手伝いさんとして働いていましたが、突然運そう屋と知り合って旅をするようになります。この女の子は、とても活発で、思ったことを行動にすぐ出しておまわりさんにつかまえられるようなこともやるのです。
そして去年もやっていた「青年の主張」を前半だけ見ました。夜は弟の試験勉強をいっしょにやっていたのですが、私達と同じくらいの内容で、とてもむずかしく、私でさえわからないという問題がたくさんあります。
驚くばかりです。もう私も認定テストをひかえているというのに一向にはかどりません。みんなのことがとても心配です。よく努力している人もあるというのにね。では!
現在 10時54分
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