【前回の記事を読む】今日帰りに「あなたやさしいわね」と言われた。ただその一言なのに、私はもう大変な宝物をもらったようで嬉しくてたまらない

15才(中学3年秋~中学卒業)
1971年10月27日(水)~1972年3月16日(木)

1月30日(日)

日曜洋画劇場で『情婦』というのを見ました。すばらしい推理もので、法廷劇でした。

storyは、ある若い男が、小金持ちの50才をすぎた老婦人と親しい関係だった。突然老婦人はなぐられて殺されており、ちょうどその時刻には若い男が来ていたので、その男が容疑者としてつかまった。それはこの殺された老婦人の家政婦の証言によりとらえられた。

この男は、この事件の弁護人としてA氏にたのんだ。A氏はその男を信用して弁護をひきうけたが、この男の無罪を証明できるのはこの男の妻クリスティーだけでした。

このクリスティーはドイツの貧しい生活からこの男に助けられてイギリスで、充分な生活ができるようになった。いわば命の恩人である。

でも最初は、法廷で、『自分の夫は人を殺した』と証言した。私達はこの女が嘘を言っていて、何て残酷な冷たい女だろうと思った。けれど本当はみんなをだましていたのだ。

確実な無罪にするために、最初は本当のことを言った。すると弁護側は、何かもっとくわしく調べるだろうと推測して手を打ったのだ。

そしてこの女が嘘を言っているようにしくみ、無罪となるようにうらづけた。本当はクリスティーはこの男を心から愛して行った行動だったが、無罪が言いわたされるとすぐにこの男は、クリスティーのおかげで助かったくせに、クリスティーを捨てて他の女と海外旅行へ行くと言う。

クリスティーはいたたまれなくなってこの男、自分の夫を殺すのである。最後の最後まで、誰が犯人か、そしてその理由が、まったくわからなかった所がとてもおもしろかった。女の気持ちというものが一体どんなものか、不思議ですネェ~。では!

現在 12時18分すぎ